実業系高校から関西大学総合情報学部に入学→大学院進学して
この記事は
この記事は関西大学総合情報学部 山の上アドベントカレンダーの24日目の記事です.
発起人?なのでそれっぽい日に登録したのですが本来はトリに入れるべきだったっぽい?(すみません)
需要あるかはわからないですが,これまでの学生生活を振り返ろうと思います.
しくじり先生的な感じで読んでもらえたらと思います.
TL;DR
実業系高校出身者は早いところ理数系の基礎知識を埋めた方が幸せになれます.ほんとに.
得意は伸ばして苦手を埋めよう
実業系高校 is 何
すみません勝手に名づけましt
文系でも理系でもなく,実業系です.
何がいいたいかというと,商業高校や工業高校など高校らしい授業以外に専門科目が入るような高校で,かつ働くために必要なことを学んでいるタイプの高校のことを実業系と呼びたい,ということです.
私は実業系高校の中でも商業高校の情報科出身です.
実業系高校あるある
普通の高校で受けられる授業が受けられない&&実業系授業
なんで入学する前にわからなかったんかーい!と言われかねない...
私の高校では普通科がやっている科目(特に数学や理科)の代わりに簿記とプログラミングをやります.
普通科でやってそうな科目で受けたのは下記のような授業です.
(結構うろ覚えなので間違えてるかも)
普通科でやってない科目は下記のようなものです
- 情報処理,プログラミング,開発演習(※ただし開発言語はCOBOL)
- 簿記,原価計算,会計
- ビジネス計算,ビジネスと情報,卒業研究(経済活動について研究して卒論みたいなものを書く)
- (このほかにもマナー講習や面接練習が特別に入ったりしていた)
(これもかなりうろ覚え...)
こんな感じで,普通科出身の人とは事前知識がかなり違います.
一般受験?なにそれ??
うちの高校の進路は進学と就職が半々の割合でした.
この進学の内訳は4年制大学と専門学校があり,4年制大学に進学する人間の殆どが指定校推薦による進学でした.
(もしくはAO受験)
例に漏れず,私も指定校推薦による進学です.
なので,当然一般受験の話をされてもわからないわけで,,
「受験勉強でこれやったでしょ??」
「受験勉強がまずわからないでs」
こんな感じの会話を何回かした思い出があります.
まとめると
普通の大学1年生と実業系高校出身の大学1年生では持っている知識に大分差があります.
- 普通の大学1年生:実践的知識はないが基礎知識がある(実践的なものは部活でやってたりもするが)
- 実業系高校出身の大学1年生:実践的知識はあるが基礎知識がない
結構極端に書いてしまいましたが,同じ大学1年生でも中身が全く別の何かです. これがあって,大学の講義で余裕の講義と全くわからない講義が出てくることになるとは,高校生のときは考えていませんでした...
大学に進学して
要は,上記の"基礎知識がない"がネックでした.. 基礎科目の数学は全捨てしましたが,コンピューティング系の数学入りの講義は途中から頑張って受けてました.
大学初期
「大学の講義がこんなに楽だとは思わなかった...」
というのが感想です.大いなる勘違いです.
基本的に基礎科目より発展科目の講義の方が得意でした.高校ではしりをやってるので.
大学の最初のほうの講義はほぼ高校でやったことの繰り返しでした.
最初は楽しく大学に通っていたのですが,だんだん大学に通うのが面白くなくなってきます.
大学中期
同じような話してるし面白くないなと思い始めるとどんどんサボり癖が出てくるようになります.(アアア)
そこへ,得意なはずのコンピューティング系科目で急に数学の知識が求められる課題がドンッと登場したりして,パニックになります.
(教授陣的には知ってて当然のことを出しているので特に救済措置はない)
「(あれ,これもしかして卒業できないのでは...?)」
と思い,できるところから高校で習わなかった基礎知識の部分の勉強をはじめます.無理やり数学が少し求められる講義を取ることによって...
(ゲーム理論,数理言語論,統計学など...統計学3回くらい落としたような...)
これで間に合った部分と間に合わなかった部分があるので,上記の大学初期から基礎知識の部分を埋めていれば... という後悔があります
大学後期
研究室生活.
この頃には特に高校で先に実践教育を受けていたメリットは無くなっています.
大学1,2年の講義でその辺りの知識はだいたいカバーできるので...(だいたい基本情報技術者くらいの知識です)
その上基礎知識が埋まってないので,他の同期より大分遅れをとっていたように思います
(なにせ数式が書いてあるので論文が読めない...)
数学が得意な同期や研究室の先生に助けられてなんとか卒業できました.
大学院
学部を卒業するのが大変だったくせに大学院に進学するという暴挙に出ます.
(エスカレーター進学をしたので,大学院の筆記試験には自分の研究分野の問題しか出てこなかった.そのため大学院に合格できた)
数学系についてはより容赦なく知識が求められるようになりました.
(ニューラルネットワークの単位をとるために微分の勉強から始めたり,暗号理論の講義で死にかけたり...)
それでも高校を出たころよりは出来るようになった気はします.少なくとも数式アレルギーは少しずつ改善されています.(本当に少しずつですが)
まとめ
思い返すと要所要所に求められる数学が辛かったという感想しか出てこない...
しかし逃げれば逃げるほど追いかけられる量が増えていくので,高校でやってなかった部分は補っていくしかないです.
数学をまともに受けられない高校出身で理系の研究室に行こうとしている人は少しずつでも数学をやることをおすすめします.
私はいま数学ガールの秘密ノートをちょっとずつ読んでいこうとしてます.今期で卒業できたら大学院もあと少しですが.
あと,大学の講義が簡単というのは本当に幻想で,あれは実業系高校出身者にとっては復習しながら他の勉強を進める期間のように思います.
講義サボるくらいなら講義中にもっと別の勉強した方がいいです.ほんとに.