無題
私には憧れている方が2人います。
今日はその片方の方の命日です。
10年前の今日にその方はお亡くなりになりました。
彼について振り返りたくなったので、少し文を書かせていただきます。
私は色々と事情があって、インターネットにしか居場所がない時期が長かったです。
そんな時に彼のことを見つけました。
そこはこどくな人が集まって日常的な報告や雑談をしている掲示板でした。
その当時私は中学生で、その場所の規約的に中学生は書き込めなかったため、ずっとROMをしていました。
そこで彼は、掲示板にくるいろんな人の話をよく聞いては、
アドバイスをしたり、ただ話を聞くだけだったり、どの人にも寄り添うように接されていました。
つらい話に、「みんなつらいんだよ」とはとても返さないような人でした。
その様子に、とても憧れました。
私はいつも自分のことに必死で、人に目を向けられていないため、彼のような人になりたいと思いました。
優しい人でした。
そんな人だったのに、10年前の七夕に自殺してしまいました。
恋人に騙されて、浮気された挙句に財産を奪われたという話を亡くなられる少し前にされていました。
その財産はその人との結婚を考えて貯めていたものだという話もされていました。
どうしてこんないい人が、死ななくてはならないのだろうと今でも苦しい気持ちが晴れません。
心残りは、掲示板のアクセスカウンタが増える様子をみて
彼が「いろんな人が自分のことを笑いにきている」と言ってその掲示板を消してしまったのですが、
そのアクセスカウンタはブラウザをリロードすればカウントが増えるものであると
気づいたのに言えなかったことです。
規約なんて無視して書けばよかった後悔しています。
それで彼の行動を止められたのかと言われたら出来なかったかもしれないですが、
それでも、何かすればよかった後悔しています。
本当に、一度でいいから、彼と話してみたかった。
雨夜の街灯のような人でした。
彼は自分がつらい状況にあっても他者への態度を変えない人でした。
自分がそうできているかと言われたら、反省するところばかりです。
私も彼のようになりたいです。そう思ってこの10年を生きてきました。
そしたら、私も28歳で死んでしまうのかもしれませんが、
人を想って行動できる人になりたいです。
思っていても、できないときがあるのが難しいです。
今後も精進します。
そして、0.01%でも可能性があるなら行動に出たいです。
10年を区切りに文章にまとめてみようと思ったものの、
まったくまとまらなくてどうしようかと思いますが、
今後も頑張りますということで。
